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「綺麗に直す」が正解とは限らない。アルチザンの靴修理】
靴修理の仕事をしていると、「綺麗に直す」という言葉について考えさせられることがあります。 傷んだ箇所を取り除き、形を整え、左右を揃え、できるだけ元の状態に近づける。 これは靴修理において、とても大切な技術です。 日本の靴修理には、こうした「綺麗に、確実に、丁寧に直す」という美意識が強く根付いているように思います。仕上がりの均整や耐久性を追求し、細部まで手を抜かない。そうした仕事を支えてきた職人さんたちは、街の修理店から百貨店の工房まで、決して少なくありません。 私自身も、これは日本の靴修理が持つ大きな長所だと思っています。 ただし、靴によってはその「綺麗さ」が必ずしも正解とは限りません。 その代表的な存在が、いわゆるアルチザン系の靴です。 ●アルチザン系とは そもそも「アルチザン(artisan)」とは、フランス語で「職人」を意味する言葉です。 ただ、現在ファッションの世界で使われる「アルチザン」は、単純に「手作り」という意味ではありません。素材の選択から造形、縫製、仕上げに至るまで、作り手自身の判断や技術が強く反映されているものです。大量生産で
9月9日


【CAROL CHRISTIAN POELL】革破れのタタキ補強
CCPのGoodyear Darbys。 ホースハイドのうねる皺がとてもダイナミックなペア。 履きこみ方もダイナミックで所々クラックが広がっています。アルチザン的世界観としてはカッコいいんですが、さすがに 強度の低下 が著しいため、今回補強を行いました。 ・屈曲部分(ボールジョイント) ・履き口まわり ・羽根の付け根(カン留め) いずれも負荷や摩耗によってダメージが蓄積していますので、一旦アッパーパーツを少し解体し 内側に当て革を貼りこん でいきます。 表から革を当てる方法(俗にいうチャールズパッチ)もありますが、 進んだエイジングの魅力を隠したくない ので裏からのみ支えています。 土台の補強が済んだらクラック部分をミシンでタタいていきます。 ステッチが通る事で 剛性 が出るので、物理的にクラックを”ロック”することができます。 ウェスタンブーツのステッチ装飾部分は結構ハリがあるんですが、概ねそんなイメージですね。 縫い込むほど硬くなってしまうのでやり過ぎも良くない のですが、強度と履き心地、そしてスタイリングのバランスを見ながらステッチをかけて
2月14日
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