【WHITE’S】セミドレスを軽量化カスタム
パーツ点数の多さと釘を多用した作りでドッシリ重いヘヴィ級ブーツのホワイツ。
安定感と耐久性への信頼感は絶大な一方、「重くて足が疲れる」というお声も聞きます。
今回は「ホワイツらしさは残しつつ、もっと軽くしたい」とのリクエスト。





要点は二つ。
①VIBRAM700からVIBRAM269へ変更
②ダシ縫いをツイン(2本)からノーマル(1本)に変更
比重の高いブタジエン混合のVIB700はソール厚が7〜8mmあり、踵まで等厚です。比重が高い分ズッシリした重みがあります。
一方でVIB269はもう少し軽く粘りのあるコンパウンドで街歩きに◎。
5〜6mm厚ですが、ウエスト以降は3.5mmとさらに薄くなるのでボリュームを抑えられます。
同じ#10番サイズで比較すると
・VIB700 542g
・VIB269 250g
ソール材料単体だけでもこれほどの差が出ます。
次にダシ縫いです。
ホワイツには底縫いを二回かける仕様もあります。
もちろん靴底を固定するために縫いをかけるのですが、外側に展開したウェルトがめくれてこないようフォアパート部分は二回縫うのです。

しかし二本の糸を縫うためにはコバ幅がたっぷり必要です。
その分ソールのカサが増えてしまうため結果的に重くなってしまうのです。
そこで今回は縫い糸ギリギリまでコバ幅を削り込んでシェイプアップしています。
幅を抑えればウェルトもピロピロしないので使用には問題ありません。
一つ注意点があるとすれば、コバ幅を詰めるほど縫い代(靴底縫いに必要なスペース)がなくなってしまいます。
グッドイヤー製法の場合ならリウェルトしてしまえば縫い代を再び拡張できますが、ステッチダウン製法の場合はそれができません。
次回のリソール以降ツインのステッチに戻すのはかなり大変になるので、基本的にダシ糸は1本で設定する必要があります。




コバ幅に合わせてヒール積み上げも一回りコンパクトに仕上げて、ゴリゴリ肉抜きしていきます。
踏まず付近なんかはかなり絞りこんでいるので、見た目にもシュッとくびれた印象になっています。
ボリューム&ストロングなスモークジャンパーやノマドとは一味違った、ワークブーツなのにスマートなセミドレスならこういった引き算カスタムもうまいこと成立してくれます。
YUMA.

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