革靴にまつわる情報を発信している"革靴ジャーナル"のくすみさんより、「雨や雪でも履ける革靴にしてほしい」とのご依頼を受けカスタマイズいたしました。
カスタムベースはペルフェットのグレインダービー。
(正統派レザーソール。これで雨雪はちょっとした”覚悟”が必要になる……。)
さらに「依頼の段取りから完成まで動画で撮らせてほしい」とご提案がありました。
普段から「カスタムに興味はあるけどどんなふうに進めていけばいいの?」って悩んでいる方には参考になると思います。
YouTube:『機能とスタイリングの両立!雨だけじゃなくて雪でもいける底材にわがままオールソール』
と言うことでカスタムにまつわる能書きは動画でご覧いただくことにして早速仕上がりです。
大きく変わった部分としてはシングルウェルトからストーム(畝状)のダブルウェルトに変更。
もともとスマートなシルエットでしたが、ストームウェルトになることでコバの張り出しが大きくなりカジュアルかつ骨太な印象になります。
(かなり幅の狭いシングルウェルト構造。ドレッシーな印象が強いシルエット)
(ストームウェルトをヒール側まで巻いてダブル仕様に変更。ウェルトの幅が格段に広くなる)
(結果的に接地面積が大幅にアップ。凍結路面でのグリップ力を底上げしてくれる)
ストームのおかげでアッパーとウェルト部分の隙間(すくい縫い)が覆い隠されるので防滴性が高まるメリットがあります。
(アッパーに密着するようにパイプ状の隆起が走るストームウェルト)
ソールはVIBRAMの1219アークティックグリップ。
登山靴でも採用されている高機能コンパウンド(配合)”MONT”が使用されています。
・低温化でもゴムの弾性を失わない
・クッション性と耐久性の両立
さらに特筆すべきはオレンジ色の部分。
セラミック片が練りこまれており、ツルツル滑る凍結路面にもスパイクする優れもの。
(お茶碗の破片が入ってるイメージ。もちろん手に刺さったりはしないから安心して)
ドライ、ウェット、アイスとあらゆる路面環境でその性能を発揮します。
そのほかにも細かい部分でカスタムならではの特色を反映させていますが、詳しくは動画にて。
くすみさんの動画はいつ見ても見やすくてすごいなアと感心します。
私のいらん脱線と妙な訛りが邪魔をしていますがあたたかい目でご覧ください。
YUMA.
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